こんにちは。
御茶ノ水・秋葉原の弁護士による法律相談【交通事故】 | 飯沼・林法律事務所
さて,今日のテーマは、「自動車の修理 塗装について2」です。
前回述べた通り、修理のために自動車メーカーから取り寄せたパーツには、何の色も塗られていません。
そこで、まずは修理する車のボディーと同じ色を作り出すため、何種類もある塗装剤を混ぜ合わせていきます。この混ぜ合わせ方ですが、ちゃんと各自動車メーカーから各色のレシピ(各色をどれくらいの割合で混ぜるか)が公開されています。
ちなみに、この塗装剤を希釈するのにシンナーを使います。
塗装の現場を実際に見学したことがあるのですが、一斗缶にたっぷりとシンナーが入っており、このシンナーと塗装剤を混ぜ合わせて、それを吹き付けるのです。純度100%のシンナーを吹き付けるので、塗装エリア全体に物凄く濃いシンナーの匂いが立ち込めます。
塗装の職人の方は大変だなと思いました。
さて、こうしてレシピ通りに作った塗装剤と希釈剤のシンナーを混ぜ合わせものを、エアスプレーで吹き付けていきます。ムラ無く吹き付けるための手首の動きが、まさに職人技でした。
ちなみに自動車の修理に詳しい方だと「塗装のぼかし」についてご存知の方がいらっしゃると思います。修理した箇所は新しいパーツと新しい塗装でピカピカになりますが、それ以外のパーツは古いままですから、色がくっきりと分かれてしまうかもしれません。これを防ぐために、新しく塗装したパーツと古いパーツとの境目をぼかす方法が「ぼかし」と言うのです。
この「ぼかし」ですが、特別な技法があるわけではなく、塗装する前の時点で、新しいパーツの周辺に「ぼかし剤」という専用の薬品を吹き付けるだけです。このぼかし剤を吹き付けてから塗装剤を吹き付けると、塗装剤の1つ1つのダマがぼかし剤によって溶けて馴染みます。
そうすると、新しいパーツと古いパーツの境目が、ぼかし剤によって溶けた塗装材のおかげで程良く馴染むというわけなのです。生で見たのですが、新しく塗ったパーツと古い元々のパーツは全く区別が付きませんでした。
マニアックな話題でしたが、塗装についての説明は以上です。
次回は、また交通事故の知識について書こうと思います。
それでは!
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